顎関節症とは?

口を開けたり閉じたりすると、耳の前のところでカクン、コキン、ジョリジョリ、パキンという音がする。さらに耳の辺りが痛みだしたり、口が開かなくなる症状もあります。さらによく問診してみると片頭痛がある、首の筋肉が張る、肩がこる、腰が痛い、手足がしびれるなどの付随する症状を持っていることがわかってきました。
結果的に顎関節に問題が起きたので顎関節症と言われております。まずは、顎関節の状態がどのようになっているのか検査する必要があります。顎関節症の原因は様々ありますが、多くは口の中に問題があります。
顎関節症のチェック項目
- お口を開いた時に、3本の指(人差し指から薬指)を縦にして入りますか?
- お口を開け閉めした時に、顎に痛みを感じますか?
- まっすぐ、大きくお口を開けますか?(曲がってしまいませんか?)
- 硬いものを食べた時に、顎や顔に痛みを感じますか?
上記、チェック項目に該当した場合は、顎関節症の可能性がありますので、受診することをオススメします。
顎関節症のチェック項目


- 顎を動かすと音が鳴る(関節雑音)
- 顎を大きく開けられない(開口障害)
- 顎が痛い(顎関節疼痛)
などの症状が出た場合は、顎関節症の可能性があります。
顎関節症の原因
- 咬み合わせ・顎の位置
- ストレス
- 顎関節の形態
- 筋肉疲労
- 心理的原因
- 神経・筋機構
かみ合わせの異常による場合や精神的な緊張、ストレスによって、強い力が顎関節にかかることで負担になっていることがありますが、実は、歯ぎしりも大きく顎関節に強い負担をかけてしまうので、注意が必要でしょう。
歯と歯が接触している時間は1日およそ20分前後、しかし、夜中の歯ぎしり・くいしばりは2時間とも3時間とも言われております。
その時点で筋肉、歯、骨、顎関節に負担がかかっております。
そして寝ているときは脳の制御がきいておりませんので通常噛む力の2倍から3倍ぐらいの力で咬んでいるといわれております。
当院の顎関節症治療について
治療フロー(1回目)
- 1. 初診
- 患者様の抱える症状やお悩み経過をお聞きしていきます。
- 2. レントゲン撮影
- レントゲンを撮影し、どこに問題があるのかを確認します。
- 3. 応急処置
- 現在抱えられている症状を少しでも和らげるための応急処置を行います。
- 4. 治療方法の決定
- 病態のご説明や顎関節の治療のご説明を行います。
治療フロー(2回目)
- 1. 問診
- より詳しく顎関節を中心とした問診を行います。
- 2. 筋触診
- 筋肉を触診させていただきます。炎症の有無、張りの有無がどのように変化するかなどを確認し、顎関節症を引き起こしてしまう原因を探します。
- 3. 顎模型診断
- お口の中の歯並び、咬み合わせ、お顔の平面をそのまま咬合器に、装着し顎模型を作成。現在咬み合わせの状態がどのようになっているかを模型で3次元的に確認していきます。顎関節症を引き起こす原因の一つ、食いしばりや歯ぎしりなども診ることが出来ます。
- 4. CT撮影
- 顎の状態がどのようになっているのか。骨・関節の状態、咬んでいる時の顎関節の位置、頚椎の並びを確認します。
- 5. 3D顎機能検査(アルクスディグマ)
- 顎がどのような機能しているのか、動きを目視ではなくデジタルで検査します。
治療フロー(3回目)
- 1. 咬合調整
- 早期に接触し顎へのバランスを崩している歯を調整します。
上下の歯がずれないように。また、左右に動かしやすいように顎の負担を軽減させるように調整します。 - 2. インターセプター
- インターセプターというメタルスプリント治療を行い、噛み合う歯の負担を軽減させ正しい顎の位置に誘導する治療を行います。
- 3. 歯冠修復(被せ物治療)
- 被せ物、ブリッジなどが入っていて咬み合わせのバランス、動きが取れない場合元々入っている補綴物をやり直します。
また、咬み合わせを上げることにより顎が楽になり症状が軽減します。 - 4. 歯列矯正
- 正しい噛み合わせ、機能を回復させる為に、歯列矯正を行います。
- 5. 筋機能療法
- 舌癖、口呼吸など口腔周囲の筋肉のバランスが悪いことにより顎関節症が治りにくいことがあります。
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