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松木歯科医院
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中等度〜重度歯周病に対する歯周内科

PERIODONTOLOGY TREATMENT

お薬を使用した歯周病の治療

歯周内科という言葉通り、内科的アプローチ(抗生剤)によって歯周病に関係する細菌にアプローチして改善することを目的としています。主に中等度〜重度の歯周病に効果を発揮するため、歯周病が進行して歯のグラつきや強い口臭、咀嚼障害があるかたに適した治療です。

また、歯周病が中々治らないとお悩みの方の助けにもなるでしょう。

以前から提唱されている治療法です。

皆様がご存知なのは歯周内科かもしれませんが、歯科ではフルマウスディスインフェクション(FMD)という臨床現場で長く使われている治療法です。歯周病専門医でも用いられる方法ですから、ご安心ください。

歯周内科の目的と効果

歯周内科の効果について、少し誤解されている部分もあると思います。歯周内科の目的を理解すれば自ずと効果を正しく理解いただけるでしょう

歯周内科の目的

治療と治療の合間に起こる可能性がある、歯周病に関係する細菌からの感染を防止することが目的です。一般的な保険診療で行われる歯周病の治療は上下の顎で4分割して治療を行います。右下の1/4治療したら次の予約で左下の1/4というように進んでいくので、その間に治療していない部分から再感染してしまうことが懸念されます。

歯肉炎や軽度歯周炎など、歯科衛生士によるバイオフィルム・歯石除去と正しいセルフケアのみで改善する場合は問題ありませんが、中等度(重度より)〜重度歯周病になると感染リスクが高くなります。そこで抗生剤を服用し、歯周病に関係する細菌からの感染リスクをコントロールすることで、より短期に歯周病を治癒へ導くことが可能となります。

歯周内科の効果

歯周治療の高い効果が得られる

再感染のリスクが下げられるため、高い治療効果を得ることができます。これは歯周内科の最大のメリットであると思います。特に中等度〜重度歯周病の方やプラークコントロールが苦手な方(歯磨きが苦手な方)に有効です。

高い治療効果を得るためには、抗生剤を服用しながらバイオフィルムや歯石の機械的除去が必要になります。

抗生剤だけでは歯周病は改善されない

歯周内科という言葉から、抗生剤を服用すれば歯周病が改善すると思われてしまいますが、残念ながら抗生剤だけでは歯周病は治りません。

歯周内科では主にジスロマックを用いられますが、バイオフィルムへの浸透性が高く、歯周病菌を静菌してくれます。しかし、投与期間が終わり菌が活動を開始すれば元通りになってしまいます。

仮に除菌・殺菌できたとしても生き残る菌はいますので、仮に9割除菌・殺菌したとしても数時間後には元通りになってしまいます。

医科歯科では使用する器具を「滅菌」します。
滅菌するのにオートクレーブと呼ばれる機械を使用するのですが、そのようなことをお口の中で行うことは不可能です。

以上のことから、現代の医療ではお薬だけで歯周病は改善することはできません。

歯周内科の流れ

1. 検査

まずは歯周病の検査を行います。検査では以下のことを行います。

  • 歯周検査
  • レントゲン(パノラマ・デンタル)撮影
  • 位相差顕微鏡、リアルタイムPCR検査による細菌検査

原因となる細菌の種類と量、歯周病の進行度を確認します。 検査の結果(細菌の種類と量、歯周病の進行度合い)によって投与する抗菌剤・抗真菌剤が変わります。

2. 抗菌剤、抗真菌剤の投与

検査後、抗菌剤及び抗真菌剤を投与します。

4日目に治療を開始しますが、1週間を目安に投与を継続していただきます。

3. 全顎デブライドメント

歯肉縁下のバイオフィルム(プラーク)や歯石を除去することをデブライドメントと言います。1日で全ての歯のデブライドメントを行いますので、お時間が必要になります。

※歯肉縁下:歯周ポケットの中

4. 全顎スケーリング

治療開始から1週間後、今度は全顎スケーリングを行います。前回は歯肉縁下を徹底して清掃したため、今度は歯肉縁上のプラークや歯石を除去していきます。1日で全ての歯をスケーリングしますので、お時間が必要です。

※歯肉縁上:歯肉の縁より上のこと。

5. 除菌剤を用いたセルフケア

お薬の投与が終わったら、除菌剤を用いて、セルフケアを行っていただきます。上下2分の計4分、しっかりと歯磨きをしてください。 継続することで、約1ヶ月後に細菌が減少します。

ただ、ご自身の歯磨きだけでは磨き残しなど、リスクが高くなりますので、歯科医院での治療も継続して行います。

6. SRP スケーリング・ルートプレーニング

歯肉縁下の歯根面を滑沢にしていきます。SRPは歯肉縁下のバイオフィルム(プラーク)や歯石を取り除く役割が第一目的ですが、バイオフィルムが付着しにくいように滑沢化することも大切な役割です。

7. 再評価

治療後1ヶ月経過した時点で、再評価をします。レントゲン撮影や細菌の量が減っているかを確認する目的でリアルタイムPCR検査を行います。歯周ポケットが浅くなり、出血なども見られずに、細菌数が減っている場合はメンテナンスに移行します。

それでも歯周ポケットが深い部位がある、出血が見られる、細菌量が減らない場合は、歯周外科治療(フラップ手術)を行います。

8. 歯周外科治療、歯周組織再生療法

再評価の結果、改善が見られない場合は歯周外科治療を行います。歯ぐきを切開し、根面を露出させてバイオフィルム及び歯石を除去していきます。適応の場合は、歯周組織再生療法を行います。

※重度の骨欠損が見られた場合など、歯周組織再生療法が適応されない場合もあります。検査の結果を元に、充分に説明を受けましょう。

9. メンテナンス

再評価の結果、治癒が認められたらメンテナンスに移行します。歯周病の原因は常在菌で、いつでも再発の機会をうかがっています。したがって、せっかく頑張って治癒したとしても、メンテナンスを疎かにすれば、また歯周病を発症します。

したがって、継続的なメンテナンスによって歯周病予防を行いましょう。

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