歯根破折とは?
歯根破折は、歯が割れたり、歯の根が折れてしまっている状態のことをいいます。
歯を失う原因は、歯周病や虫歯というのは聞いたことがあると思いますが、実は歯根破折も歯を失う原因になります。
歯根破折の原因
- 神経を取った歯が強度を失い、噛み合う歯の力に負ける
- 根管治療後に金属の土台を入れて、金属の強度に負ける
- 歯ぎしり・食いしばりによる強い負荷が継続してかかる
- 外傷(交通事故やコンタクトスポーツによるもの)
上記が原因で歯根破折をしてしまう可能性があります。
歯根破折の症状
根管治療の成功率自体が50~60%と言われています。ただ、再治療を繰り返していると、感染部分を除去していく分厚みも失います噛み合う歯の力に耐えきれず、歯が割れてしまう可能性もありますので、難易度は上がっていくのは言うまでもありません。
まずは1回目の根管治療で再発のリスクを最小限に抑えることと、患者様のメンテナンスの御協力が大切になります。
神経が残っている状態で起こる症状
- 歯がしみる
- 噛むと歯の根が痛む
- 何もしなくても痛い
神経が残っている場合では、虫歯と同じような症状が現れます。
神経を取り除いたあとの状態で起こる症状
- 歯茎が腫れる
- 歯茎から膿が出る
- 噛むと激痛が走る
神経を取り除いた歯の場合は、細菌感染を伴い、痛みや腫れ、膿などの症状が確認できます。
歯根破折の治療法
治療を行う前の前提として、当院ではCTを用いた検査も行います。残せるか・残せないか割れている場所で治療法は変わります。
CTを用いた検査はこちらをお読みください(診査診断の重要性)
残せそうな場合
- 矯正装置を使用し引っ張る
- 根管治療
残せない場合
- 抜歯
症状や状態によっては、歯周外科治療を行ない感染部分の治療が必要になります。
歯根破折かも?と思ったら
歯根破折は症状が虫歯や根管治療、歯周病と症状が似ているため、判断が難しいです。治療の成功のためには、検査やマイクロスコープを用いた、患部を拡大して治療を行うことが必要になります。歯根破折かもと思いましたら、お気軽に当院までご連絡ください。