コラム「早い×安い×来院回数が少ない」矯正は危険です!
― 噛み合わせを整えることが本当のゴール ―
最近では「できるだけ早く終わらせたい」「なるべく安く済ませたい」
そんなご希望を持って矯正治療を始められる方が増えています。もちろん、そうしたニーズはとても自然なことです。当院でも、患者さんのご希望にしっかり耳を傾けた治療を大切にしています。
ですが、それと同じくらい、私たちが大切にしているのが「噛み合わせ(咬合)」を正しく整えること。見た目が整っていても、噛み合わせのバランスが崩れていると、次のような問題が起こる可能性があるためです。
✅数年後に歯並びが後戻りしてしまう
✅噛む力が一部の歯に集中し、歯がダメになる
✅顎関節症(アゴの痛み・音・開きにくさ)
✅頭痛・肩こり・めまいなどの不定愁訴につながることも…
最近は、安い、早い、来院かいすが少ないをアピールしている医院で、噛み合わせを軽視した矯正が見受けられるようになりました。
矯正治療は、人生に何度も行うものではありません。だからこそ「見た目の美しさ」だけではく「健康を害さない、長期安定的な噛み合わせの獲得」を一緒に考えていきませんか?
人気の「マウスピース矯正」/多様な症例に対応の「ワイヤー矯正」
当院では、患者さんのお口の状態や個々のニーズに合わせて、矯正装置を使い分けます。次の2つです。
●マウスピース矯正
●ワイヤー矯正
それぞれ詳しくご紹介します。
マウスピース型矯正装置
近年、人気と注目を集めているマウスピース型矯正装置。次の特徴があります。
☑自分で取り外しが可能(食事や歯磨きの時は取り外しができる)
☑透明なため装置が目立ちにくい
☑装着時間は20時間以上
☑AI(人工知能)を活用して作製される
☑治療後の歯並びのシミュレーションができる
患者さんにとって特にメリットなのは、装置が目立ちにくいという点だと思います。接客業や人前でお話する機会が多い方でも違和感なくご使用いただけます。
また、自分で取り外しができるため、食事の制限がなく歯磨きなどのセルフケアもしやすいというメリットもあります。
世界シェアNo.1を誇る「インビザライン」
マウスピース型の矯正装置は様々なメーカーがありますが当院では世界NO.1のシェアを誇る「インビザライン」を採用しています。
インビザラインはマウスピース型矯正装置のパイオニアと言われている、アメリカのアライン・テクノロジー社の製品です。アメリカや日本だけでなく、世界100カ国以上で使われ、延べ900万人以上がインビザラインを使った矯正治療を受けてきています。
注意!マウスピース矯正で歯が動かない!トラブルはなぜ起きる?
「マウスピース矯正をしたけど、思うように歯が動かなかった…」というトラブルがあるのをご存じでしょうか?
マウスピース矯正は、AIが歯の動きをシミュレーションして進める治療方法です。ワイヤー矯正に比べて、歯科医師が直接関わる部分が少ないのが特徴です。でも、AIはまだ完璧ではありません。途中で歯の動きにずれが出たり、予測通りに進まないこともあります。
そんなとき、「人の手による調整」がとても重要になるのですが、この調整がきちんと行われていないと、マウスピースをつけていても歯が動かないという結果につながってしまいます。
今は多くの歯科医院でマウスピース矯正を扱っていますが、中には「調整が必要なことを十分に理解していない」もしくは「調整を行う知識や経験が足りない」医院も存在します。
マウスピース矯正を成功させるためには、経験豊富で、しっかりと診断・調整をしてくれる歯科医院を選ぶことがとても大切です。
また、マウスピース矯正は、メーカーによって品質や特徴が異なります。中には、以下のような注意が必要なケースもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
● 前歯だけしか動かせないなど、治療できる範囲が限られているメーカー
● 実際に使われた実績がほとんどないメーカー
● 極端に安い価格設定のもの(品質に不安があることも)
● 日本国内での認証を受けていない材料を使用しているもの
当院が行う矯正治療の「特徴」
当院で行うマウスピース矯正、ワイヤー矯正、どちらの治療法にも次のような特徴があります。
1、「Eライン/フェイスライン」を意識した治療
2、「総合治療」にも対応
それぞれご説明します。
特徴1「Eライン/フェイスライン」を意識した治療
当院の矯正治療では、歯並びを整えることはもちろん「横顔のバランス」や「フェイスラインの美しさ」も重視しています。
中でも意識しているのが「Eライン」。これは、鼻の先とあごの先端を結んだラインのことで、このラインの内側に唇が自然に収まっていると、「整った横顔」と言われています。
出っ歯や受け口、ガタガタの歯並び(叢生)の場合、唇がEラインから前に出てしまい、顔全体のバランスが気になる方も少なくありません。矯正治療によって歯並びや噛み合わせを整えると下記の変化が生まれます。
✅口元がスッキリ見える
✅フェイスラインがシャープになる
✅噛み合わせの左右差が改善し、顔のゆがみが緩和される
「見た目が変わる」と聞くと、美容外科を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、矯正治療で歯や噛み合わせを正すことで、自然と印象が変わることもあるのです。「手術はしたくないけど、口元の印象を変えたい」。そんな方は、ぜひ矯正という選択肢もご検討ください。
矯正治療と美容外科に違いについて、以下の表にまとめました。
| 費用 | 治療期間 | 身体への負担 | 変化 | 持続性 |
---|
矯正治療 | 数十万~90万以内 | 1年~2年半 | 小さい | 自然 | 状態を維持できる |
美容外科 | 数十万~100万円以上 | 数日~数か月 | 大きいことが多い | 不自然になることがある | 内容によっては永続しない |
特徴2「総合治療(虫歯治療・親知らずの抜歯にも対応)
矯正治療は多くの歯科医院で受けることができますが、大きく分けて次の2つの医院に分類できます。
●矯正治療だけを専門に行っている「矯正専門医院」
●矯正治療以外の歯科治療も行っている「総合歯科医院」
これらの違いについて、よく患者さんからご質問をいただくため、それぞれの特徴を表にまとめてみました。
| 専門性 | 抜歯 | 虫歯・歯周病治療 | 1つの医院で完結 |
---|
矯正「専門」医院 | 〇 | × | × | × |
「総合」歯科医院(当院) | 〇or△ | 〇 | 〇 | 〇 |
どちらのタイプにもメリットがあるため、一概に「こっちが良い」とは言いきれません。選ぶときのポイントは、ご自身がどんな治療スタイルを望むかです。
✅ こんな方は「矯正専門医院」がおすすめ
・ワイヤー矯正など、より専門的な矯正治療を受けたい
・抜歯や虫歯治療はすでに通っている歯科医院で行う予定
✅ こんな方は「総合歯科医院」がおすすめ(当院)
・抜歯やむし歯治療などもすべて同じ医院で済ませたい
・通院の手間を減らしたい
・何かあったときもすぐに対応してもらいたい
一般歯科と比べ、矯正治療は長く付き合う治療です。治療方法だけでなく、「どんなサポートが受けられるか」も、安心して治療を続けるための大切なポイントです。迷ったときは、まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。あなたに合った治療の進め方を、一緒に考えていきましょう。
当院の「こだわりの治療体制」のご紹介
当院は通常の歯科治療の他、他院では対応できなかった難症例を積極的に受け入れております。難症例の多くは、「歯科」という狭い領域では対応できないものも存在しますので、当院では「噛み合わせ」そして「整体」などの領域からもアプローチすることで、多くの難症例を改善に導いています。
セミナー/論文多数
院長の松木は、歯科だけでなく医科の分野にてセミナー講演や論文の執筆等を行い、同業者の育成も行っています。
「難症例」受け入れ施設
他院では対応できなかったケースの受け入れ先となっています。また、他院でうまくいかなかったケースのリカバリーも積極的に行っています。
スポーツの世界大会召集の整体師との連携
在籍(浜松町院のみ)の整体師・医学博士は各国の代表チームのメディカルアドバイザーを務めた経験があります。
一般的な医院と当院との「違い」
他院で「ダメ」と言われても、まだ諦めないで!
なぜ、他院では下記のように言われてしまうことがあるのでしょうか?
それは「問題の原因が把握できていない」からです。もちろん、当院でも対応できないケースはありますが、他院で対応できないと言われたケースでも、改善できたケースは多くあります。
特に「噛み合わせ」や「全身のバランス」に関係している問題は、多くの医院で専門的な診断や治療は対応できません。専門的なトレーニングを受けていないためです。
噛み合わせに起因する問題は多岐にわたります。
- 顎関節症・歯ぎしり・食いしばり
- 虫歯や歯周病の悪化・再発
- 歯や被せ物が割れる
- 歯並びの悪化
- 歯が徐々にボロボロになる
- 不定愁訴(肩こり、頭痛など)
これらの問題でお悩みの方、一度ご相談下さい。次に紹介するような精密な診断で問題を特定し、適切な治療で改善させます。
デジタル式顎運動計測装置
デジタル式顎運動計測装置(アルクスディグマ)とは顎関節の位置、上下の咬み合わせの状態を超音波にて三次元的に顎の運動を測定できる装置です。主に顎関節治療、咬み合わせ治療、矯正治療に使われます。顎が痛い、噛んだ感じが変、噛む位置がわからないなど全体的な歯科治療に特に必要となります。
姿勢検査
噛み合わせのずれは、体全体のバランスの崩れにつながることがあります。噛み合わせがずれると、頭の位置も傾き、それを支えるために姿勢がゆがんでしまうためです。実際の写真を見ていただくと、体の中心や肩、腰、背骨のずれがよくわかります。
顎関節診断表
顎関節運動の計測・開口量・顎関節運動測定を行います。異音の有無・咀嚼筋の痛みなどを確認し、異常がないかを確認します。
頸椎検査
CTで撮影した頚椎の状態を背中側と側面で検査します。この検査によって、整体との連携が必要かどうかを判断します。